「お金なんて貯めなきゃよかった」…42歳で叶えた“億り人”の夢。“主夫宣言”をした8ヵ月後、妻も娘も消えた部屋に「ポツンとひとり」

「お金なんて貯めなきゃよかった」…42歳で叶えた“億り人”の夢。“主夫宣言”をした8ヵ月後、妻も娘も消えた部屋に「ポツンとひとり」
(※写真はイメージです/PIXTA)

資産1億2,000万円を築き、「僕が主夫になる」と念願のFIREを果たした42歳男性。しかし、会社を辞めて自由を手にしたはずが生活は一変。妻と娘との関係にも亀裂が入り、大切な家族を失いかける事態に陥ったのです。お金があれば、必ずしも幸せな生活が手に入るわけではない――事例と共に見ていきましょう。

「自分が楽したいだけだよね」

会社を辞めてしばらくは、うまくいっていました。しかし、「朝、絶対に起きなければならない」という理由がなくなり、徐々に生活は乱れていきました。

 

起床は妻と娘が家を出たあと。昼近くまで寝てしまうこともしばしばでした。夕食を作ろうと思っても、面倒になってデリバリーや惣菜で済ませるように。運動も人と会うこともせず、かろうじて運用状況を見るためにパソコンを開くだけ。

 

髭を剃らず部屋着で一日を過ごし、昼間からお酒を飲む日さえありました。そんな日々に、妻が黙っているわけもありません。

 

「時間ができるから、家事をしてくれるんじゃなかったの?」

 

「やってるよ。洗濯をしてるし、掃除も……そりゃ毎日じゃないけどさ。俺だって意外と忙しいんだよ」

 

「なんで? 何が忙しいの? あなたが言っていた“FIRE”って何のため? 家族のためじゃなくて自分が楽したいだけだよね」

 

聡さんは、何もいえず黙り込んでしまいました。

 

しかし、ここまで言われても、聡さんは生活を整えることができませんでした。ほどなくして、妻はダイニングテーブルに離婚届を置いて、娘を連れて家を出たのです。

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