世代間で生じる「孫との過ごし方」のギャップ
美保子さんが感じた戸惑いや寂しさは、現代の祖父母世代にとって他人事ではありません。もちろん、時代を問わず外遊びが大好きな子もいればインドア派の子もいて、楽しみ方は子ども自身の個性や家庭の方針によって人それぞれ。同時に、今やデジタル環境がすっかり日常的なものになっているのも、また事実です。
こども家庭庁の「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生(10歳以上)のネット利用率は97.2%に達し、1日あたりの平均利用時間は約3時間44分に及んでいます。画面に夢中になりすぎて会話が減ったり、夜更かしなど生活習慣の乱れにつながったりする「ゲーム依存」のリスクには、大人が目を配る必要があります。
とはいえ、ゲームや動画はかつてのテレビや漫画と同じように身近な楽しみでもあり、「画面を見ている=良くないこと」と一概に責められるものでもないでしょう。
また、現代は共働きの家庭が多くなっています。家事や仕事に追われる日常の中で、子どもが静かにタブレットで遊んでいる時間は、親にとって安心して家事を進めたり、自分の時間を持ったりできるひとときになっている――そんな側面もあるのかもしれません。
だからこそ、祖父母からの「ゲームばかり……」という言葉が、子育てを否定されたと受け取られてしまい、互いにギクシャクしてしまうこともあります。どれも誰かが悪いわけではなく、時代や環境の違いから生まれる少しのすれ違いなのかもしれません。時代の変化に合わせた関わり方を模索することは、現代の祖父母世代にとって新たな課題と言えます。
過度な関与を避けつつも、短い会話の機会や共通の話題を見つけ出していくような柔軟なアプローチが、世代を超えたコミュニケーションのすれ違いを和らげる鍵となるかもしれません。
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