3つの生成AIに同じ質問をしてみた
そこで筆者は、Gemini、ChatGPT、Claudeの無料版に対し、「確定申告を行うために、まず何を準備すればよいか」という同じ質問を投げかけました。
3つのAIはいずれも、会社員であれば勤務先から交付される給与所得証明書「W-2」やフリーランスや副業収入、利子・配当などの所得がある人は各種所得を証明する「1099」など、収入を証明する基本的な書類の準備を案内しました。また、所得が一定額以下の納税者が利用できる無料電子申告サービス「IRS Free File」の存在についても紹介しています。
しかし、回答内容を詳しく比較すると、それぞれに特徴や得意分野があることが分かりました。
回答を比較すると見えてきた違い
最も詳細だったのはGeminiです。
Geminiは、電子申告を行う際には最新の政府発行IDが必要になることや、ソーシャルセキュリティ番号(SSN)が不可欠であることまで説明しました。
一方、ClaudeはIRS Free Fileの利用方法について比較的詳しく案内していました。ただし、ロスIRA(Roth Individual Retirement Account)については違いが見られました。ロスIRAとは、アメリカの個人向け老後資産形成制度の一つで、拠出時には所得控除を受けられないものの、一定の要件を満たせば運用益や将来の引き出しが非課税となる制度です。
Claudeは、ロスIRAへの拠出は税引後資金で行われるため所得税が軽減されないことには触れていましたが、高所得者には所得制限があり、一定以上の年収では拠出できなくなる点については説明していませんでした。この重要な点を指摘したのはGeminiだけでした。
このように、どのAIも一定水準以上の回答を返しますが、それぞれ説明の深さや得意分野には違いがあることが分かります。
