(※写真はイメージです/PIXTA)

新卒の初任給は上がっているのに、自分の給料はほとんど変わらない――。そんな理不尽さを感じている人は少なくありません。とくに就職氷河期世代は、厳しい就職環境や低い賃金水準の中でキャリアを積み重ねてきた世代です。長年会社に尽くしてきた47歳男性も、新卒の待遇を見て自身の働き方を見つめ直すことに。その先にあったものとは?

就職氷河期世代のリアル…「もう遅い」と諦める前に

近年、日本の賃金環境は大きな転換期を迎えています。春闘における平均賃上げ率は、歴史的な高水準となった2024年、2025年に続き、3年連続で5%超を記録しました。

 

新卒の初任給も上昇を続けています。ユニクロを展開するファーストリテイリングは、2026年春入社の初任給を37万円へと引き上げることを発表(グローバルリーダー候補)。その他の大企業や人手不足にあえぐ中小企業も、若い人材を確保するために、初任給の底上げに動いています。

 

若い世代の待遇改善が進むのは喜ばしいことですが、その一方で、この賃上げムードを複雑な思いで見つめる「就職氷河期世代」と呼ばれる人たちがいます。おおむね1993年〜2004年に大学を卒業した、現在の40代半ば〜50代前半にあたる世代です。

 

当時の大卒求人倍率は、ワースト記録となった2000年卒で「0.99倍」と1倍を割り込み、大学就職率は69.7%。内定ゼロで卒業することも珍しくない過酷な時代でした。

 

社会人としての最初のスタートラインは、その後の人生を決定づけます。新卒での就職につまずき、そのまま非正規で働き続けざるを得なかったり、不本意な職種で低賃金に甘んじたり。20年以上の歳月が流れた今でも、その構造的なハンデから抜け出せない人が多く存在します。

 

正社員になれたとしても、基本給のベースそのものが低く抑えられ、「長く勤めているのに、いまだに思うような昇給を実感できていない」という正社員の悲鳴も聞かれます。こうしたハンデが簡単に埋まるわけではありません。

 

しかし、坂井さんのように一歩を踏み出したことで、待遇も働き方も大きく改善するケースがあるのも事実です。「もう遅い」と諦める前に、行動を起こすことが未来を変えるきっかけになるかもしれません。

 

 

 

 

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