「ねんきん定期便と全然違うぞ!」…月16万円受け取れるはずが、なぜか2万円足りない謎。65歳“初めての年金”でハマった盲点

「ねんきん定期便と全然違うぞ!」…月16万円受け取れるはずが、なぜか2万円足りない謎。65歳“初めての年金”でハマった盲点
(※写真はイメージです/PIXTA)

「ねんきん定期便も、しっかりチェックしていたのに……」。65歳を迎え、念願の年金生活に入った修一さんと栄子さん夫婦を待ち受けていたのは、まさかの振込額でした。単純だけど意外と見落としがちな、年金の「額面」と「手取り」のギャップとは?

最大の落とし穴は「額面」と「手取り」のギャップ

修一さん夫婦の落ち度は「年金から引かれるもの」を見落としていたことです。現役時代、毎月の給与から税金や社会保険料が天引きされていたように、年金もまた額面からさまざまな費用が差し引かれる。これを知らないケースが意外と多いのです。

 

1. 見込み額、額面…いくつものトラップ
毎年届く「ねんきん定期便」に記載されているのは見込み額かつ額面であり、実際の振込額ではありません。また、65歳を迎えるにあたり、年金請求手続きをすると「年金決定通知書」が届きますが、記載されているのは額面です。実際の受給にあたっては所得税などが差し引かれ、その詳細は「年金振込通知書」に記載されます。

 

2. 年金から天引きされる「4つの支出」と手取りの目安
年金から原則として天引き(特別徴収)されるのは、介護保険料、国民健康保険料、所得税、住民税の4つ(最初は天引きではなく、自分で納めるものもある)。一般的なケースでは、「額面の約85%〜90%」が手取りの目安と言われています。

 

3. 条件によって、さらに手取りと差がつくことも
今回のケースでは「月2万円」の差でしたが、人によってはさらにギャップが大きくなります。例えば、現役時代の収入が高かった人(厚生年金が多い人)は所得税や住民税の税率が上がるため、手取りが額面の8割程度まで落ち込むことも珍しくありません。

 

修一さんも、最初の年金受給で額面から所得税が天引きされ、国民健康保険料や介護保険料も支払うことになりました。年金生活が始まった翌年には、住民税決定通知書も届いたといいます。

 

「よく見たら、年金決定通知書には、所得税や社会保険料の天引きについて記載があったんですよ。それに気づいていなかったのは、私たちの落ち度でした」

 

そう語る、妻の栄子さん。そして、夫の修一さんもこう続けました。

 

「それにしても、ここまで手取りが減るとは……。心配になってしまって、週3日のアルバイトをしています。あと1年で妻の年金が始まるので、それまで少し貯金を増やそうかなと思ってね」

 

手取り額を勘違いしたことによる影響は、小さくなかったようです。受給開始直後に慌てることのないよう、ねんきん定期便や年金決定通知書を見る際には、「そこから1割〜2割は引かれるもの」と、あらかじめ手取りを厳しめに見積もっておくことをおすすめします。

 

 

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