「お金はある。でも、それだけじゃ足りなかった」総資産3億円・都内邸宅に暮らす72歳女性、悠々自適のはずが「まさかの事件」。人目を避けて「高級老人ホーム」入居を決断した理由

「お金はある。でも、それだけじゃ足りなかった」総資産3億円・都内邸宅に暮らす72歳女性、悠々自適のはずが「まさかの事件」。人目を避けて「高級老人ホーム」入居を決断した理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「お金さえあれば、多くのことは乗り越えられる」――そう思う人もいるかもしれません。しかし、お金では埋められない「孤独」が、人を思いもよらない行動へと駆り立てることがあります。総資産3億円超を相続し、誰もが羨む暮らしを送っていた72歳女性。しかし、常連だったスーパーで彼女の人生は変わってしまいました。見ていきましょう。

3億円の資産を持ちながら…「自分でもわからない」

「欲しかったわけではありません。当然、お金が払えなかったわけでもありません。どうしてあんなことをしたのか、自分でも説明できないんです」

 

 店を出た直後、 警備員に声を掛けられました。その後、警察が介入したものの、初犯であり、被害額も少額で本人も深く反省していたことから、微罪処分となり、大きな刑事処分に発展することはありませんでした。

 

かし、雅恵さんにとって本当の地獄はここからでした。何よりつらかったのは、近所のスーパーへ行くこと自体が怖くなってしまったことです。

 

「近所で噂になっているのではないか。顔を覚えられて“要注意人物”としてマークされているのではないか」

 

実際に何か言われたわけではありません。しかし、罪悪感が周囲の視線を必要以上に恐れさせました。

 

美容院にも行けず、散歩に出ることもできない。引きこもりがちになった雅恵さんは、大きな決断を下します。住み慣れた自宅を売却し、自分を知る人が誰もいない隣県の高級有料老人ホームへ移り住むことにしたのです。

 

それが、追い詰められた雅恵さんが出した結論でした。幸いにも、老人ホームでの暮らしは雅恵さんの肌に合ったようです。

 

「人の気配があって、温かくて美味しい食事が出て……それだけで救われます」

 

次ページ高齢単身者の増加で広がる「孤独のリスク」

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