米国に相続税はないは本当か?州ごとに異なる「遺産税」と「相続税」の実態【国際税理士が解説】

米国に相続税はないは本当か?州ごとに異なる「遺産税」と「相続税」の実態【国際税理士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「アメリカには相続税がない」とよく言われます。しかし、実際には州によって独自の遺産税や相続税が設けられており、相続手続きにかかる費用まで含めると、決して負担がゼロとは言えません。日本とは大きく異なるアメリカの相続制度について、『トランプ劇場と超富裕層課税 増税か、減税か——税制が映し出すアメリカの真実』の著書がある奥村眞吾税理士が詳しく解説します。

生前贈与を活用した相続対策

米国では、生前贈与によって財産を減らす方法も広く活用されています。

 

2026年度は、1人あたり年間1万9,000ドル、夫婦であれば3万8,000ドルまで、生涯基礎控除とは別枠で贈与することができます。

 

州レベルの贈与税は存在しないため、相続対策として有効な手段と考えられています。

 

ただし、連邦税法では、死亡前3年以内に行われた生命保険契約の譲渡など一部の贈与について相続財産に持ち戻されるルール(IRC第2035条)があり、日本の7年ルールとは異なります。また、州独自の規定が設けられている場合もあるため、事前の確認が必要です。

日本とアメリカの相続税負担の違い

日本では、年間約160万人が亡くなり、そのうち約16万人が相続税の課税対象となっています。一方、アメリカで実際に連邦遺産税が課税されるのは年間約4,000件にすぎません。

 

州税の税率も概ね10%前後であるのに対し、日本の相続税率は最高55%に達します。もちろん、社会保障制度や税制全体を単純比較することはできません。しかし、資産家を中心に海外移住を検討する人が後を絶たない背景には、こうした相続税負担の大きな違いも影響しているのかもしれません。

 

奥村 眞吾
税理士法人奥村会計事務所
代表

 

ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部が

主催する「資産家」のためのセミナー・イベント

 

【7月7日開催】
Lキャタルトンが初登場&解説!
欧米「高級ホテル」への希少性が高い投資機会

 

【7月9日開催】
親の債務が発覚した…、預金が激減している…
弁護士が見てきた「争族の火種」と争いを防ぐための対応策

 

【7月11日-12日開催】
“海外移住”で可能な“圧倒的な節税”
「ドバイ」「シンガポール」「マレーシア」と
日本の税制・生活環境・教育事情を簡単比較

 

 

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧