「貯金はブタの貯金箱」「38歳になるまで遺産アクセス禁止」…世界的な投資家ジム・ロジャーズが娘たちに<堅実すぎる金銭教育>を行ったワケ

「貯金はブタの貯金箱」「38歳になるまで遺産アクセス禁止」…世界的な投資家ジム・ロジャーズが娘たちに<堅実すぎる金銭教育>を行ったワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、ジム・ロジャーズ氏の著書『大暴落前夜 狂宴バブル後の生き抜き方、資産の守り方』(プレジデント社)より一部を抜粋・編集。世界的な投資家であるジム・ロジャーズ氏が娘たちに行っていた金銭教育をご紹介します。また、金銭教育のエピソードとともに、ジム・ロジャーズ氏が「いかなる金融投資よりも価値があると確信している」という、若いうちに経験させるべき重要な体験についても解説します。

娘たちが幼い頃から、「ブタの貯金箱」で金銭教育

私は子どもたちに、幼い頃から「ブタの貯金箱」を渡し、お金の管理について教えてきた。特に決まった額の小遣いを与えることはせず、ベッドメイキングなどの小さな仕事をするたびに、お金を渡し、貯金箱に入れるシステムを取っていた。

 

私は「お金は貯めるものだ」ということを、娘たちだけではなく、多くの人に学んでほしいと思っている。私の実家はどちらかというと貧しかったから、父は私と兄弟たちに「親として何も与えることができないが、自分でしっかり稼いできちんと貯金するように」と教えてくれた。

 

多くの人は、お金を手にするとすぐ「どうやって使おうか」と考えるものである。「投資すればもっと増えるかもしれないけれど、それは馬鹿げている」と思う人もいるだろう。

 

しかし、それはまだ「どう使うか」を考えている段階にすぎない。本当に大切なのは「貯蓄や投資が先で、消費はその後である」という考え方である。これを理解し実行することが、将来の生活の安定につながる。何かを買うつもりなら、それに本当の価値があるかどうか、考えてからにすべきである。

 

かつて私が結婚していた女性は、常に新しい家具や家電を欲しがった。私は「そのお金を貯蓄して、適切に投資すれば将来何倍にもなって返ってくる」と説得したが、聞く耳を持ってもらえず、結婚生活は破綻した。今の妻はその点はしっかり理解していると思う。

娘たちに伝えてきたもう一つのこと「やらなければならないことは、きちんとやる」

あと一つ、娘たちに伝えたのは、「やらなければならないことは、きちんとやる」ということだ。宿題をしっかりこなし、学校で成果を出すことが重要だと教えてきた。

 

学生時代、私はクラスメイトが「自分はこの科目を何時間勉強した」と自慢するのを聞いて、びっくりした。自分が勉強するときは、内容をすべて理解できたと思うまで学び、その後で確認のためにもう一回復習してみるというやり方を、当たり前にやっていたからだ。

 

もともと私の家族はとても勤勉で、「後でやる」「怠ける」などということはまずなかった。亡くなった父は化学工場で朝から晩まで働いていた。兄弟たちもとても働き者だった。「大切な仕事は暇な人より忙しい人に頼め」と言われてきたが、それは今でも非常に理解できる。

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※本連載は、ジム・ロジャーズ氏の著書『大暴落前夜 狂宴バブル後の生き抜き方、資産の守り方』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

大暴落前夜 狂宴バブル後の生き抜き方、資産の守り方

大暴落前夜 狂宴バブル後の生き抜き方、資産の守り方

ジム・ロジャーズ

プレジデント社

巨大バブル崩壊目前! 暴落相場の中では、冷静な者、備えた者だけが生き残れる。 米国では史上類のない長期の強気相場が継続中。日経平均株価も史上最高を記録しながら高値を推移。「まだまだ上がる」という人々の熱狂の裏で…

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