「同居なんてしなきゃよかった」…〈総額5,500万円の二世帯住宅〉を購入した69歳男性。孫と暮らせる“幸せなじぃじ”のはずが、3年で「もう無理」のワケ

「同居なんてしなきゃよかった」…〈総額5,500万円の二世帯住宅〉を購入した69歳男性。孫と暮らせる“幸せなじぃじ”のはずが、3年で「もう無理」のワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

マイホーム購入のハードルが上がるなか、親が出資して二世帯住宅を購入するという選択肢は一見魅力的に移ります。ですが、離れて暮らしていたときは超円満だったものの家を建ててわずか3年で、限界を迎えてしまった60代夫婦。その苦悩とは……。

幸せ絶頂から一転…「想定外の地獄」

完成した新居での暮らしは、まさに幸せの絶頂からスタートしました。毎日笑い声が響き、一雄さんも志保さんも充実感を味わっていました。しかし、そんな歓喜の生活は長くは続きませんでした。

 

最大の誤算は、生活リズムの違いでした。同居するまで知りませんでしたが、娘一家は夜型で、孫も夜中までテレビやゲームに夢中です。「早く寝かさないから、朝も起きないんだろう」と注意すると、娘からは「うちにはうちのペースがあるの」と一言。

 

さらに、以前は「週末の楽しかったイベント」だった食事が、ただの負担に変わりました。妻の志保さんが朝晩の食事の準備までこなし、掃除や洗濯も担当。疲れ果てていきました。

 

プライベートの境界線を曖昧にしていたツケが一気に回ってきました。また、あんなに喜んでいた孫との同居ですが、上の子は思春期に入り、冷たい態度を取られることも増えました。

 

およそ3年後。一雄さんと志保さんは同居を心の底から後悔するようになり、ついに娘夫婦に内緒で売却の相談をすることに。「家を売って、自分たちは小さな中古マンションにでも移ろう」と考えたのです。

 

しかし、不動産会社から告げられた査定結果は、あまりにも残酷なものでした。

 

「二世帯住宅、特にすべての設備を共有する『融合型』は、なかなか売れないんですよ。立地を考えると、もし売れても3,000万円程度でしょう」

 

つまり、5,500万円で建てた家が、わずか3年で3,000万円の価値にまで暴落してしまうというのです。この家を3,000万円で売却しても、そのお金はすべて娘婿の住宅ローン(残り約3,000万円)の返済に消えてしまい、一雄さんの手元には一円も戻ってきません。

 

「別々で暮らしていれば、ずっと仲良くいられたのに。こんなことになるなんて……」

 

一雄さん夫婦は後悔のなか、今も息を潜めるようにして我慢の同居生活を続けています。

 

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