「同居なんてしなきゃよかった」…〈総額5,500万円の二世帯住宅〉を購入した69歳男性。孫と暮らせる“幸せなじぃじ”のはずが、3年で「もう無理」のワケ

「同居なんてしなきゃよかった」…〈総額5,500万円の二世帯住宅〉を購入した69歳男性。孫と暮らせる“幸せなじぃじ”のはずが、3年で「もう無理」のワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

マイホーム購入のハードルが上がるなか、親が出資して二世帯住宅を購入するという選択肢は一見魅力的に移ります。ですが、離れて暮らしていたときは超円満だったものの家を建ててわずか3年で、限界を迎えてしまった60代夫婦。その苦悩とは……。

「孫と暮らせるなんて夢みたい!」喜びいっぱいの夫婦

佐藤一雄さん(仮名・69歳)は、地方のメーカー企業を定年退職後、企業年金と厚生年金で月額26万円ほどを受け取り、妻の志保さん(67歳)と平穏に暮らしていました。当時、一雄さん夫婦の最大の癒やしは、車で30分ほどの場所に住む一人娘の美香さん(37歳)一家でした。

 

美香さん夫婦はたびたび2人の孫(小学校5年生の女の子、2年生の男の子)を連れて遊びに来てくれ、みんなで食卓を囲むのが恒例行事。娘婿ともお酒を酌み交わすほど仲が良く、周囲からは「本当に理想的な家族」と羨ましがられていたのです。

 

そんな美香さんは、家を買うことを悩んでいました。

 

「いつまでも姉弟で同じ部屋はダメよね。でも、買いたくても高すぎて手が届かないの」

 

ちょうど一雄さんの自宅も築35年を過ぎ、ガタがきていた頃でした。

 

「孫の成長を見守れるし、これだけ仲が良いんだから、一緒に暮らせばもっと楽しいはず」

 

そう確信した一雄さん夫妻は、今の家を解体し、総額5,500万円の二世帯住宅を建て直す決断をしました。一雄さんは老後資金から2,500万円を負担し、残りの3,000万円は娘婿が住宅ローンを組みました。土地代がかからず、広い家が手に入ると、娘夫婦も大喜びでした。

 

設計にあたり、建築会社からは玄関や水回りをすべて分ける「分離型」も提案されました。しかし、分離型にすると建築費が1,000万円以上跳ね上がってしまうことが判明。「うちはこれだけ仲が良いんだから、わざわざ高いお金を払って他人みたいに分ける必要はない」と、設備を共有する「融合型」を選んだのです。

 

しかし、その選択は結果的に大きな間違いでした。

 

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