(※写真はイメージです/PIXTA)

老後の生活は、年金額だけでなく、住まい、貯蓄、家族構成、働き方によって大きく変わります。とくに専業主婦期間が長い人は、自分名義の収入や資産が少なくなりやすく、配偶者の収入や年金を前提に生活設計を考えているケースもあります。しかし、離婚や死別、想定外の支出が重なると、その前提は大きく崩れることがあります。

「自分のお金」を考えないまま迎えた老後

総務省『家計調査(2025年)』によると、65歳以上の単身無職世帯では、可処分所得が月11万8,465円である一方、消費支出は月14万8,445円となっており、平均では毎月赤字です。貯蓄がほとんどなければ、医療費や住まいの更新費用などに対応する余力は限られます。

 

幸子さんは、短時間の仕事を探しました。

 

選んだのは、近所のスーパーの品出しです。週3日、午前中だけの勤務。収入は大きくありませんが、毎月数万円でも生活の支えになります。

 

「この歳で働くなんて思っていませんでした。でも、家にいるだけでは不安ばかり大きくなってしまって」

 

同時に、自治体の相談窓口にも足を運びました。家賃の低い住まいへの転居、医療費負担の確認、生活支援制度。知らなかった選択肢がいくつもありました。

 

「もっと早く、自分名義のお金や年金を確認しておけばよかったです」

 

老後の誤算は、突然起きたように見えて、実は長い時間をかけて積み重なっていたのかもしれません。

 

 

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