厳しい時代だからこそ、親の心配は終わらない
厚生労働省が2026年5月8日に公表した「毎月勤労統計調査 2026年3月分結果速報」によると、現金給与総額は51ヵ月連続プラス、実質賃金も4ヵ月連続プラスとなりました。春闘の賃上げ率(第一次集計)も5.26%と、高い水準です。
とはいえ、その恩恵を誰もが実感できているわけではありません。「働いても生活が楽にならない」「給料が少し上がっても、物価高で消えてしまう」。そんな感覚を抱えている人は少なくないでしょう。
親世代から見れば、そんな状況で都内で一人暮らしをする子どもを心配してしまうのも、ある意味自然なことです。子どもが何歳になっても、親にとっては「子ども」だからです。特に、子どもが巣立ち、仕事も終え、自分の時間が増えたとき、再び意識が子どもへ向かいやすくなることがあります。
実際に支援が必要なケースもあるでしょう。ただ、「苦労していそう」と「助けを求めている」は必ずしも同じではありません。親の不安が強くなりすぎると、見守りではなく“過干渉”へ変わってしまうこともあります。
子どもの人生を信じ、少し距離を取ること。それもまた、親が“親役”を少しずつ卒業していくために必要な過程なのかもしれません。
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