実家暮らしは「合理的な選択」に
食品や光熱費、家賃など、暮らしに必要な支出は年々増加。大企業の初任給引き上げが話題になる一方、多くの中小企業では賃金の伸びが物価上昇に追いついておらず、実質的な生活負担は重くなっています。
そうしたなか、若い世代を中心に「無理に一人暮らしをする意味が見いだせない」と考える人も増えています。
総務省統計局『労働力調査(2024年平均)』によると、35歳〜54歳の未婚者のうち、親と同居している人は全国で約511万人。実家で暮らせば、家賃などの固定費を抑えられるだけでなく、家事や生活コストを分担できるメリットもあります。
かつては“自立していない”と見られがちだった実家暮らしですが、いまや将来への備えを優先するための現実的な選択として受け止められつつあるのです。
「お金だけがすべてではない」―心境の変化の理由
住宅費を抑え、投資に回し、資産を築く。合理的な生き方を実践してきたAさん。「このまま実家暮らしを貫く」と思いきや――実は心境に変化が出てきていると言います。
「実は……結婚相談所に話を聞きに行ったんですが、“実家暮らしの男性は不利です”って、かなりはっきり言われました」
資産の多寡に関わらず、婚活市場での実家暮らしは、今なお「生活力がなさそう」「精神的に自立していないのでは」というイメージを持たれやすいのも事実です。
Aさん自身、それを否定はしません。
「自分の洗濯や掃除は普通にやりますし、ただ親に甘えていたわけじゃない。ただ、じゃあ一人暮らしと同等かといわれると、それも違うんでしょうね。長く実家にいたからこそ、家庭を作る覚悟も持ちにくかった気はします。資産は、そこそこ貯まった。そろそろ“出る時”が来たのかもしれません」
資産5,000万円。老後不安の強い時代において、間違いなく大きな安心材料です。ただ、お金だけがすべてではない――そんな考えが、40歳を前にしてよぎるようになってきたとか。
“実家暮らし=負け組”という時代では、もはやありません。 むしろ、合理的な選択として受け入れられ始めています。しかし、同時に人との関係や人生経験をどう築いていくのか。それを考えることも必要なのかもしれません。
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