発覚した「3年間巡回ゼロ」と施設放置の事実
Aさんは状況を変えるため、理事会決議のもとで自主点検と勉強会を企画しました。管理会社は消極的で、議事録案にも記載しないなど妨害に近い対応を見せたものの、Aさんは住民に呼びかけ、少人数ながら点検を実施します。
そこで、想像以上の問題が明らかになりました。
防災倉庫の鍵の所在を誰も把握していなかったり、理事会が知らないキーボックスが敷地内に2ヵ所も設置されていたり、宅配ボックス12台中6台が7ヵ月以上故障したまま放置されていたのです。
さらに衝撃的だったのは、B氏が担当して3年間、一度もマンションを巡回していなかった事実でした。
これまで無関心だった理事たちも、ようやく事態の深刻さを理解し始めました。
管理組合が主体性を取り戻す第一歩
今回の事例を受け、理事会では次の改革が進みました。
議事録は管理規約通りに「理事長が作成」することとし、管理会社作成のものはあくまで「素案」と位置づけました。また、自主点検の継続と住民参加の仕組みづくりを進め、オブザーバー参加を含めた監視機能を強化しました。Aさんは継続性確保のため来期も理事長を務める意向を示しています。
管理会社の対応は今後も注視が必要ですが、管理組合が主体性を取り戻す第一歩となりました。このマンションでは現在、ついに管理会社変更の検討が始まっています。
