(※写真はイメージです/PIXTA)

子育て世帯の住宅購入では、広さや環境を重視して郊外の一戸建てを選ぶケースが少なくありません。一方で、通勤時間、教育環境、将来の売却しやすさなど、住み始めてから見えてくる負担もあります。国土交通省『令和6年度 住宅市場動向調査報告書』によると、分譲戸建住宅の世帯主の平均年齢は38.8歳、平均世帯年収は851万円。年収1,200万円の30代夫婦が郊外戸建てを選ぶこと自体は、決して不自然ではありません。

「何のための広い家なのか…」4年後に抱いた疑問

最初に限界を感じたのは、美香さんでした。下の子が小学校に入るころ、学童や習い事、通院、学校行事への対応が増え、時短勤務のままでも日々は慌ただしくなっていました。

 

「家は広いのに、片づけても片づけても終わらない。庭も手入れしないと荒れる。休日は休むどころか、家のことを片づけるだけで終わっていました」

 

悠介さんもまた、長い通勤に疲弊していました。帰宅は夜8時を過ぎることが多く、平日に子どもと過ごす時間は限られていました。

 

「子育てのために買った家なのに、自分はほとんど家にいない。何のための広い家なのかと思うことがありました」

 

さらに、教育環境への見方も変わっていきました。近所の小学校に大きな不満はないものの、周囲では中学受験を考える家庭も増え、塾へ通うには駅前まで出る必要がありました。都心に住む友人家族は、徒歩圏内に習い事や塾、図書館、医療機関がそろっていると話していました。

 

「郊外のほうが子育てにいい、と思い込んでいたんです。でも、子どもが成長すると、必要な環境も変わるんですね」

 

そこへ住宅市場の変化も重なりました。当時見送った都心マンションは価格が大きく上がり、今では手が届かない水準になっていました。一方、自宅周辺の戸建て価格は大きく上がっているわけではなく、住み替えようにも簡単ではありません。

 

夫婦は夜、子どもたちが寝たあとに家計と今後の暮らしを話し合いました。住宅ローンは払えている。生活が破綻しているわけでもない。それでも、通勤時間、家の維持、教育環境、将来の売却可能性まで考えると、「本当にこれが最適だったのか」という疑問は消えませんでした。

 

「子育てに最適な家を買ったつもりでした。でも、子育てに必要なのは広さだけじゃなかったんです」

 

住宅は、買った時点の理想だけで選ぶものではありません。

 

「家そのものは気に入っています。でもこれからどう暮らすかは、もう一度考えないといけないと思っています」

 

郊外の一戸建ては、夫婦にとって間違いだったわけではありません。ただ4年暮らして見えたのは、理想の住まいと続けやすい暮らしは、必ずしも同じではないという現実でした。

 

 

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