最高年収1,500万円を誇った元事業部長、65歳まで現役のはずが、60歳で「1日中ぼんやりテレビ」。会社員人生“まさかの終わり方”に妻「自業自得ね」

最高年収1,500万円を誇った元事業部長、65歳まで現役のはずが、60歳で「1日中ぼんやりテレビ」。会社員人生“まさかの終わり方”に妻「自業自得ね」

かつては「仕事ができるエリート」として評価されていた夫。しかし、その裏で積み重なっていたのは、周囲との軋轢と“孤立”でした。仕事の実績だけでは測れない「人との関係性」が、定年後の人生にどのような影を落とすのか——事例とともに見ていきましょう。

65歳まで働くはずが、60歳早々に自ら会社を去ったワケ

厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(令和5年度)によると、過去3年間にパワハラの相談があったと答えた企業は64.2%(前年比+16.0%)に上っています。

 

こうしたパワハラ相談の増加は、単に問題が増えたというよりも、相談窓口の整備や意識の変化によって“可視化された”側面が大きいと考えられます。今や中小事業主を含むすべての事業主が職場におけるパワハラの防止措置義務の対象になるなど、時代は確実に変わっています。

 

浩一さんのような指導スタイルは、かつては許容されていたかもしれません。しかし、今は明確にリスクとみなされ、企業も対策を強めています。それでも浩一さんは、どこかでこう思っていたのでしょう。

 

「仕事ができれば、それでいい」
「これが自分のやり方だ」

 

浩一さんの会社でもハラスメント対策が強化され、研修も行われるようになりましたが、浩一さんに変化はありませんでした。美咲さんが仕事に口を出そうものなら、上から目線で否定されるだけ。もはや、浩一さんに注意できる人は誰もいなかったのでしょう。

 

転機は、60歳を目前にしたある日のこと。帰宅した浩一さんは食事も取らず自室にこもり、翌朝、ぽつりとこう告げました。

 

「あんな会社、もう辞める。これからは家にいるからな」

 

営業畑一筋だった浩一さんは、業務と無関係な部署へ異動を命じられました。いわゆる“閑職”です。人事に抗議しても、明確な説明は得られなかったといいます。美咲さんは、すぐにその理由を理解しました。

 

「人望がなさすぎた」
「同じ部署で働きたいと思う人がいなかった」

 

結果として、浩一さんは自ら会社を去る道を選びました。

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