住み替えは“終着点”ではなく、再設計の始まり
その後、夫妻は家族とも相談し、より月額負担の軽いホームへの転居を含めて生活設計を見直すことにしました。いったん入ったホームで暮らし続けることだけが正解ではないと考えたからです。
「入居した時点で“老後対策は終わった”と思い込んでいました。でも、本当はそこから先も、暮らし方を調整し続ける必要があったんです」
老後資金は「いくらあるか」だけでは安心を測れません。資産が潤沢でも、高コストな住環境に入れば、安心より先に取り崩しの不安が前に出ることがあります。
さらに、施設選びは介護体制や設備だけでなく、「その生活を何年続ける前提なのか」「夫婦で本当に望む暮らし方に合っているのか」まで含めて考えなければ、後からズレが表面化しやすくなります。
高級ホームへの入居は安心を買う選択肢の一つですが、それだけで穏やかな老後が約束されるわけではないのです。
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