スタグフレーションが見えてきても、都心不動産が“堅調”な理由
関税政策が進行すれば、物価は上昇する。当然、日本も例外ではない。日銀も植田総裁のもとで2025年12月に利上げを行い、今後も利上げを継続する姿勢だが、現実にはそれが難しい局面にある。なぜなら、賃金上昇が追い付かない物価上昇でスタグフレーションが本格的に顕在化し、日本人の購買力が一層低下するリスクが高まっているからだ。
賃金も金利もさほど上げられず、物価だけが上昇し、人々の生活は苦しさを増している。このような状況下では、さらなる金利の引き上げは困難で、政府や日銀は慎重な政策運営を強いられるだろう。
一方、不動産市況に目を向けると、トランプ関税によって為替が動くことがあれば、ドルから資金が引き上げられる局面が見られる可能性がある。こうした一時的な円高は十分想定されるが、それで海外からの買いがしぼんで都心の不動産価格が暴落するということは考えにくいだろう。
実際、今より円高だった数年前も、そして一時期の円安が落ち着いた現在であっても、中国人を中心とした海外の資産家は変わらず日本の不動産を買い続けている。海外からの2024年通年の国内事業用不動産投資額は4.66兆円と、2023年の3.96兆円を18%上回った。むしろ、今のような世界的に不安定な状況は、仮に外国人の購入規制が入ったとしても都心の不動産価格には追い風にもなっている。
世界にはさまざまな金融資産や投資対象がある中で、東京の不動産は割安なうえ、大きな値下がりも考えにくい比較的安全な資産だ。中国を中心に、海外の投資マネーが流れ込む構造はしばらく続くだろう。
小林 大祐
不動産投資家
【注目のセミナー情報】
【資産防衛】10月14日(水)
約30年ぶりの世界的金利変動が生み出した
新たな「お宝保険」の全貌
【実物資産】10月24日(土)
「日本刀投資」は他の実物資産と何が違う?
希少性・鑑定・保存状態…「価値」を見極め方を解説
【不動産オーナー向け】10月29日(木)
<会員限定セミナーの特別版を一般公開>
金利上昇局面の今こそ知っておきたい!
「不動産×金融資産」の最適バランスと投資税務
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】



