過労でうつ病になったマッキンゼーから転職して…
私自身、OECDに働き始めてから、残業時間はほとんどなくなりました。今まで夜の23時、24時まで働くのが当たり前だった生活から、180度変わりました。週末以外にも自分のために使える時間が圧倒的に増えたのです。
自分の時間をどのように使うかは自分次第です。過労でうつ病を経験して以来、私は「心と身体の健康を最優先にする」ことを大切にしています。無理をして半年間倒れてしまうよりも、必要なときにしっかり休みを取り、長く安定して働ける自分でいる方が、ずっと効率的だと気づきました。
自分の時間が増えたことで、毎日のようにヨガをし、家族と過ごす時間を持てるようになりました。家を購入するための準備の時間も、本を読む時間も、本を書く時間も、資格の勉強をする時間も取れるようになりました。かつて「やりたい」と思いながら後回しにしていたことが、今ではすべて実現できています。
毎日朝から深夜までただ仕事に打ち込むことだけが人生ではないと思います。世界基準で成果を出す人ほど、「休むこと」を大切にしています。休むことで心身を回復させ、回復した心と身体で新しい知識を吸収し、次の挑戦へと踏み出す。それが、「成果を出し続ける人たち」の共通点だと思っています。
多忙なマッキンゼーのコンサルが子どもを4人も育てられる理由
育児、掃除、洗濯、料理、買い出し、……休日は「休み」とはいえ、実際にはやることが山ほどあります。特に仕事を持つ人にとって、週末は貴重な「休息」であるはずなのに、現実は、家事や育児で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。
マッキンゼーで働いていたとき、驚いたのは、女性コンサルタントの多くが、仕事と家庭を両立させていたことです。なかには子どもが3人、4人いる人も珍しくありませんでした。特に当時のフランスオフィストップのマネージングディレクター(女性)は、マッキンゼーで、フルタイムで働きながら、4人の子どもを育て上げていたのです。
夜遅くまで会議が続き、メールのやりとりが終わるのは24時。それでも、彼女がキャリアをあきらめずに家庭も成り立たせていた秘訣は何か。それは、徹底したアウトソーシングでした。

