(※写真はイメージです/PIXTA)

各国の税制には、増税に対して特に敏感な税目があります。ビール税や消費税、燃料税など、税率を少し変えるだけで政治や社会に大きな影響を与える場合があります。過去の事例を振り返ると、増税の失敗は政権の支持率低下や選挙結果に直結しており、各国の政治家にとって慎重さが求められる課題となっています。本記事では、各国の税目と政治の関係性について、2026年3月に『世界の税金はどうなっているのか 富裕層の相続戦略シリーズ【国際編】』を刊行した矢内一好氏がわかりやすく解説します。

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ドイツのビール税は“増税禁止”?

「ビール王国」と呼ばれるドイツでは、ビール税が1リットル当たり約10円と非常に安くなっています。日本の1リットル当たり155円と比べても格段に低いです。そのため、ドイツでビール税を増税すると政権が持たないという伝説があります。税率を少し上げるだけでも国民の反発を招くため、政治家は慎重にならざるを得ません。

日本の消費税、歴史に学ぶ慎重姿勢

日本では消費税が増税に敏感な税目として知られています。大平内閣の一般消費税導入失敗、中曽根内閣の売上税法案廃案、橋本内閣による消費税率引き上げによる景気減速など、過去の経緯が影響しています。今年の選挙でも、消費税増税を掲げる政党はなく、すべてが減税を訴える状況でした。政治家の間には「増税を掲げると選挙で敗れる」という心理が共有されています。

米国の燃料税増税は議会で廃案に

湾岸戦争後の財政赤字を補填するため、クリントン大統領は燃料税率の引き上げを提案しました。しかし、北部の住民は「燃料が値上がりすれば凍死する」と訴え、議会では増税案が廃案となりました。この時期、米国企業は合理化を進めて業績が好調となり、二期目のクリントン政権は好景気に支えられました。増税失敗の影響はあったものの、経済的好循環で政治的ダメージは小さく済んだのです。

トランプ政権と燃料価格のリスク

現在、トランプ大統領のイラン攻撃により、ホルムズ海峡を通過するタンカーの輸送が困難になり、石油価格が上昇しています。原因は税ではありませんが、米国市民はガソリン等価格の高騰に敏感で、「凍死」を訴える市民が現れる可能性もあります。トランプ大統領は法人税や相続税を減税していますが、燃料価格の高騰が支持率低下につながるリスクは否定できません。

 

 

矢内 一好

国際課税研究所

首席研究員

 

 

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