(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金を考えるうえで、「年金と貯蓄で生活が維持できるか」は多くの家庭にとって重要な判断基準になります。総務省『家計調査(2024年)』によれば、高齢夫婦のみの無職世帯の可処分所得は月平均約22.2万円、消費支出は約25.6万円で、毎月約3.4万円の不足が生じているとされています。一方で、一定の貯蓄と平均以上の年金収入があれば「老後は安泰」と考える人も少なくありません。しかし実際の老後生活では、想定外の支出やライフイベントが重なり、家計設計に綻びが生じることもあります。

年金24万円・貯蓄3,200万円「安心のはずだった」

「うちは大丈夫だと思っていました」

 

そう語るのは、首都圏近郊に住む隆司さん(仮名・67歳)と妻の恵子さん(64歳)です。隆司さんは大手メーカーを60歳で定年退職し、嘱託勤務を経て65歳で完全退職しました。

 

夫婦の年金収入は合計で月約24万円。金融資産は退職時点で約3,200万円ありました。持ち家は完済済みで住宅費の負担はなく、車も1台のみ。生活費は月20万円前後に収まり、家計簿上は黒字でした。

 

「年金が平均より多いし、貯蓄もある。贅沢しなければ十分やっていけると考えていました」

 

旅行も年1回、外食も月数回。いわゆる「ゆとりある老後」だと感じていたといいます。そんな夫婦の家計感覚が変わり始めたのは、長女の出産がきっかけでした。

 

「お父さん、ベビーカー買ってもらっていい?」

 

最初は数万円の買い物でしたが、その後も節句人形、誕生日祝い、入園準備と、孫に関わる支出は増えていきました。さらに週末の訪問に合わせた食材購入や外食、交通費なども重なります。

 

恵子さんは「1回1回は小さいんです。でも年間で見ると結構な額で…」と振り返ります。

 

家計簿を見直したとき、隆司さんは気づいたといいます。

 

「孫関連だけで年40万円近く使っていたんです」

 

その後も支出は続きました。恵子さんの歯科インプラント治療費は約120万円、浴室改修は約90万円。いずれも「いつか必要」と考えていた支出ですが、老後初期に重なりました。

 

「重なってくるんですね。老後の支出って」と恵子さんは言います。

 

次ページ孫の笑顔と老後の現実のあいだで
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧