家計の盲点になりやすい小口支出
金融庁『高齢社会における金融サービスのあり方(報告書)』でも、定期契約や継続課金の増加により、本人の支出把握や管理が難しくなるリスクが指摘されています。
問題は金額そのものより、共有の欠如にあったと考えた夫婦は、老後資金を再計算しました。年金見込み、生活費、医療費、予備費───不足見込みは月約4万円。
「定年まで4年しかありませんが、今からでも立て直せるでしょうか」
老後準備期に家計の実態差が露呈するケースは珍しくありません。浩司さんは「気づいたのがまだ定年前でよかった」と言い、現在は夫婦で口座と支出を整理しています。
「お金が減っていたこと以上に、家計を把握できてなかったことが怖かった」
老後資金は、収入や貯蓄額の多寡だけで決まるものではありません。お金の流れが夫婦で共有されているかどうかが、老後の見通しを大きく左右します。定年前に見つかった通帳の引き落としは、家計が共有されないまま積み重なってきた年月の痕跡でもあったのかもしれません。
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