(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金の準備は、収入や貯蓄額だけで決まるものではありません。家計の中身が夫婦で共有されているかどうかが、将来の見通しを大きく左右します。金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』では、60代・二人以上世帯の金融資産は平均2,026万円に対し中央値は700万円にとどまり、家計状況には大きな差があることが示されています。見た目の収入や資産規模が同程度でも、支出構造や管理状況によって実際の余力は大きく異なります。家計の流れが共有されていない場合、定年前になって初めて想定外の不足が露呈することがあります。

「何この引き落とし…」通帳に並んだ見覚えのない支出

都内でメーカー勤務を続けてきた浩司さん(仮名・56歳)。年収は約720万円。妻(54歳)はパート勤務で、世帯年収は800万円弱です。

 

子ども2人は独立。住宅ローンも完済し、貯蓄は「そこそこあるはず」と考えていました。

 

「定年まであと4年。老後は大丈夫だろうと思っていたんです」

 

異変に気づいたのは、銀行から届いた郵送物がきっかけでした。定期預金の満期案内を確認しようと妻の通帳を開いたとき、見覚えのない引き落としが並んでいたのです。

 

「……え?」

 

動画配信サービス、健康食品定期購入、美容サブスク、通販定期便、オンライン講座、アプリ課金‪───。月額数千円〜1万円前後の引き落としが、十数件。合計すると、月6万円近くになっていました。

 

「何に使ったんだよ…」

 

思わず声が出たといいます。浩司さんは妻に通帳を見せました。

 

「これ、全部分かってる?」

 

妻は黙って眺め、やがて小さく言いました。

 

「……こんなにあった?」

 

話を聞くと、多くは数年前から始まっていました。

 

「最初は1つだけだったのよ」「試してみたくて」「やめるタイミングが分からなくて」

 

個別では大きな額ではありませんが、積み重なると見過ごせない総額になっていました。

 

家庭の家計管理は妻が担ってきました。生活費口座、貯蓄口座、妻名義の積立。浩司さんは給与を渡し、残高を細かく確認することはありませんでした。

 

「任せていたし、疑う理由もなかった」

 

しかし老後資金の確認を進めると、想定より貯蓄が少ないことが分かりました。

 

「定年時3,000万円くらいあると思っていたんですが…」

 

実際は約2,100万円、約900万円の差。その一部が、長年の小口支出の累積でした。

 

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