1ドル=150円割れは現実的ではない
最近の米ドル/円と、日米の金融政策を反映する「2年債利回り差」との関係を踏まえると、米ドル/円が150円を割り込むほど下落するためには、日米2年債利回り差が2%を下回る水準まで縮小する必要があると考えられます(図表6参照)。
足下では金利差が2.1%台前半まで縮小していますが、ここからさらに0.1%以上縮小させるには、米金利の低下か日本の金利上昇、あるいはその両方が同時に進む必要があります。今後の米ドル/円の続落余地を判断するうえでは、こうした金利動向が重要な目安となりそうです。
今週の米ドル/円予想レンジは「150~155円」
先週は、1月の雇用統計が予想を上回る強い結果となった一方で、1月CPI(消費者物価指数)は抑制された結果となりました。こうした強弱マチマチの米経済指標を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)の6月頃からの利下げ再開という見通しに変化はないようです。
今回見てきたように、衆院選後に米ドル/円は大きく円高へ反転しましたが、日米金利差との関係を踏まえると、150円を大きく割り込むほど下落する可能性は低いとみられます。
こうした背景から、今週は「150~155円」のレンジで、新たな方向感を探る展開になると予想します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
【注目のセミナー情報】
【国内不動産】4月3日(金)オンライン開催
《初期投資1,500万円台~・想定利回り16%超》
「トレーラーハウス投資」という選択肢
【国内不動産】4月4日(土)オンライン開催
《東京23区・新築RC一棟投資》
自己資金を抑えて融資を受ける「ローン戦略」とは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

