円高要因は限定的か…日本の財政懸念なお根強く
今回、日米の「レートチェック」をきっかけに米ドル安・円高が大きく進みましたが、米ドル/円単体でみると、ここからさらに米ドル安・円高が進む余地は限られている可能性があります。
これまで続いてきた日米金利差(米ドル優位・円劣位)の縮小は、米利下げが一段落したことで一巡感が出ています(図表4参照)。今後は、ユーロ高・米ドル安の動きがどの程度米ドル/円に波及するかが、さらなる米ドル安・円高のカギを握ると考えられます。
他方、この間の米ドル高・円安をけん引してきたのは、日本の財政リスクへの懸念を受けた長期金利上昇でした(図表5参照)。8日に予定されている衆院選挙では、与野党ともに消費税減税を公約に掲げており、財政懸念は後退するよりむしろ強まる可能性すらある状況です。
そのため、もし円高が伸び悩むようであれば、こうした財政懸念が再び円安を促す材料となる可能性がまだ残っているといえます。


