(※写真はイメージです/PIXTA)

今や、日本で亡くなる人の10人に1人が相続税の課税対象となる時代が到来しています。相続税は、かつてのように一部の富裕層だけに課される税金ではなく、ごく一般的な家庭にまで及ぶ「大衆課税」へと変貌したと言っていいでしょう。実際、国税庁の最新データでは、年間9,512件の相続税調査のうち、8割超で申告漏れや不正が発覚し、追徴税額は824億円にも上っています。なかでも深刻なのが無申告で、650件、142億円という巨額の追徴課税が課されています。では、人々はどのようにして相続税を逃れようとし、税務署はそれをどう見抜いているのでしょうか。現金化、名義預金、海外送金――。国税庁の調査事例から浮かび上がるのは、想像以上に巧妙で、しかし驚くほど稚拙な「財産隠し」の実態でした。

海外送金でも隠せない時代

近年、特に増えているのが海外送金による財産隠しです。

 

海外に法人を持っている、あるいは子や孫が海外在住の場合、相続税調査の対象になる可能性は極めて高いと考えるべきです。さらに、被相続人が生前5年以内に海外送金を行っていた場合、ほぼ確実に調査対象となります。

 

CRS(共通報告基準)の導入により、シンガポールや香港などは以前に比べて大幅に透明化され、もはや「隠せる国」ではなくなりました。

 

その結果、皮肉なことに、現在もっとも不透明性が高いとされているのがアメリカです。EU諸国では、「アメリカは新たなタックスヘイブンになった」と指摘されるほどで、日本の国税当局も対応に苦慮しています。

税務署は「亡くなる5年前からのすべて」を見ている

結論として、被相続人が亡くなる5年前からの経済行動は、ほぼすべて税務当局に把握されていると考えるのが現実的です。

 

確かに、「見つからなければ課税されない」という側面があるのも事実です。相続税の時効は原則5年(特に悪質な場合は7年)であり、この期間を無事に経過すれば、結果として納税者側が勝つ形になります。

 

しかし、これは納税者と税務署との熾烈な綱引きです。自己流の節税や安易な財産隠しは、ほぼ確実に墓穴を掘る結果となります。

相続対策に必要なのは正しい知識と戦略的な対策

相続税対策で本当に重要なのは、正しい知識と、合法かつ戦略的な対策です。

 

税務・法務・資産管理に精通した専門家の関与なくして、安全な相続対策は成立しません。節税と脱税は紙一重であり、その境界線を正しく理解することこそが、最大のリスク回避策なのです。

 

奥村 眞吾
税理士法人奥村会計事務所
代表

 

 

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