(※写真はイメージです/PIXTA)

月給50万円、課長職——一見すると「安定した家庭」に見えても、現実はそう甘くありません。都内で5人家族を支える山本さんは、住宅ローンなしにもかかわらず、3人の息子の教育費に追われ、家計は常に綱渡り状態です。老後資金を貯める余裕はなく、「このまま働き続けるしかない」という不安だけが積み重なっていきます。

「高齢になっても働く」人生100年時代

妻は近所の食料品店でパート勤務。いわゆる「103万円の壁」を意識しながら働いています。

 

「時給1,100円で、月に10万円程度。体力的にもきつくなってきました。ずっと専業主婦だったので、パソコンを使う仕事も難しくて……できることが限られています」

 

教育費を優先してきた結果、老後の備えはほとんど進んでいません。

 

「老後2,000万円どころじゃない。正直、貯金はほぼできていません。夫には70歳を過ぎても働いてもらわないと……というのが本音です」

 

政府が掲げる「人生100年時代」は、高齢者の活躍を促す一方で、「働き続けなければ生活が成り立たない現実」を突きつけています。

 

高騰する教育費、減り続ける手取り、増え続ける社会保険料。こうした環境の中で、計画的な貯蓄や節約だけでは限界を感じる家庭も少なくありません。

 

「今の暮らしを守るだけで精一杯。子どもたちには迷惑をかけたくない。でも、将来が不安で仕方ないです」

 

いま、多くのサラリーマン世帯が、気づかぬうちに「下流転落リスク」と向き合っています。

 

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