野党側再編は選挙情勢を不確実なものにしている
今回の選挙の最大の特徴は、野党側の再編によって政治構造が変化しつつある点だ。
立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」。160人を超す衆院議員が加わった。中道の穏健な固まりを大きくするとの立場をとる。
この「中道連合」、比例代表の支持率でも一定の存在感を示しはじめた。これまで日本政治を特徴づけてきた野党の分裂構造が部分的に修復され、与党一強体制に対抗しうる枠組みが生まれつつあることは、選挙情勢を不確実なものにしている(とはいえ、あくまで「数のうえでの」話だろう。その理念などなきに等しいのだから、最終的にそれほど票が伸びるとは思えない)。
さらに、既存政党とは異なる価値観を掲げるポピュリズム政党(むろん「参政党」のことを暗に指している。「暗に」じゃないか)の台頭も見逃せない。こうした勢力の拡大は、議席数そのもの以上に、保守層や無党派層の票を分散させる効果を持つ。その結果、従来は与党に集まりやすかった票が分裂し、選挙結果の予測を困難にしている。
まとめると、過半数維持は現実的なシナリオである一方、野党再編、ポピュリズム政党の動向、物価高への不満という複合的要因が絡み合い、いつも以上に予測不可能な状況だ。繰り返すが、高市首相は人気があるけど自民党としてはそうではない、というところが最大のリスクだ。「支持率が高いうちに」解散というのは、相当、危険な賭けであるかもしれない。
万が一、「自民・維新で過半数」に届かなかった場合、日経平均の5万円割れくらいの暴落はあり得るだろう。ここから正念場の選挙期間入りとなる。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『「自民・維新で過半数」に届かなかった場合、日経平均は5万円割れ』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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