ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)
データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン(編集)
富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
八ツ尾順一(著)+ゴールドオンライン(編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
「減収リスク」がみえていない…高収入が陥りがちなバイアス
ファイナンシャルプランナー(FP)である筆者は、実務において高所得者からの相談を受けることも少なくありません。多くの高所得者のキャッシュフロー診断を行うと、共通して見受けられる「計算ミス」があります。
それは、生涯賃金を「現在の年収×定年までの年数」という単純な掛け算で“皮算用”しているということです。
FPの視点からみると、これは「楽観バイアス」に支配された危険な計算といえます。特に金融機関や外資系企業、専門職の場合、50代以降も収入が右肩上がり、あるいは現状維持で推移するケースはまれです。
役職定年、転職による給与ダウン、健康上の理由による離脱……キャリアの後半戦には、必ずといっていいほど「減収リスク(キャリアのダウンサイド)」が立ちはだかります。
高収入の生活に慣れた家庭にとって、年収が4割、5割と下がることは、単なる数字の減少以上の痛みを伴います。一度上げた生活水準を下げることは、精神的にも物理的にも簡単なことではありません。
資産形成とは、単にお金を貯めることではなく、「将来訪れる減収期を、いかに現在と変わらぬ生活水準で乗り越えるか」を設計するプロセスであるべきです。
年収が下がる前に信用を「資産」に変換すれば、お金が長生きする
では、町田さんのような高所得者が、いますぐ取り組むべき対策とはなんでしょうか。それは、「現役時代の社会的信用(クレジット)」を、将来にわたり収益を生み続ける「資産(アセット)」に変換しておくことです。
年収が高く、企業の信用力も高いいまこそ、金融機関からの融資を受けやすく、資産形成の選択肢も広い絶好のタイミングです。逆に、年収が下がってからでは、同じ条件で融資を受けることは難しくなります。
高年収という武器には“有効期限”があります。つまり、「稼げているいまこそが、将来の備えを仕込む最大のチャンス」なのです。

