(※写真はイメージです/PIXTA)

内閣府『令和7年版高齢社会白書』によると、65歳以上の者のいる世帯のうち、「親と未婚の子のみの世帯」は20.2%と決して少なくありません。親との同居は、生活費を抑えられる一方で、生活習慣や価値観のズレが表面化しやすい環境でもあります。「自立」と「甘え」の境界が曖昧になり、家族関係が息苦しくなるケースも少なくありません。

「だらしないまま40歳になって、将来どうするの」

「部屋を片づけてって、何回言えば分かるの?」

 

母の声を聞いた瞬間、由香さん(仮名・40歳)は、思わずため息をつきました。

 

実家の2階、元は子ども部屋だった6畳の一室。床には脱ぎっぱなしの服、テーブルにはコンビニの空き容器、読みかけの本が山積みになっています。

 

「分かってるよ、後でやるって」

 

そう返すのが、いつものやり取りでした。そして“後で”は、たいてい来ません。

 

由香さん自身も、自分がだらしないことは自覚しています。

 

「正直、片づけは苦手。仕事で疲れて帰ってくると、もう何もしたくなくて…」

 

由香さんは派遣社員として事務の仕事を続けています。収入は月20万円前後。一人暮らしをしようと思えば、できなくはありません。

 

それでも実家に残った理由は、はっきりしていました。

 

「家賃がかからないのは大きいです。食事も、洗濯も、つくづく親に甘えているなとは思います」

 

実際、光熱費や食費の多くは両親が負担しています。母が口うるさくなるのも、無理はありません。

 

母の言葉は、どれも正論でした。

 

「だらしないまま40歳になって、将来どうするの」

「結婚しなくたっていいけど、せめて生活くらいちゃんとしなさい」

 

分かっている。反論できない。だからこそ、言われるたびに心が削られていきました。

 

「怒られている内容が正しいから、余計につらいんです」

 

片づけられない自分が悪い。実家にいるのも自分の選択。そう分かっていても、毎日のように“指摘”され続けると、家が休まる場所ではなくなっていきました。

 

母もまた、限界に近づいていったといいます。

 

「あなたの部屋を見るたびに、私が片づけなきゃいけない気がしてきて気が休まらないのよ」

 

由香さんがいない間、母が部屋に入ることもありました。それが新たな火種になります。

 

「勝手に入らないでよ」

「じゃあ、最初からちゃんとして」

 

親子の会話は、いつも同じところをぐるぐる回ります。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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