地方自治体などによる「ヤングケアラー支援」など
厚生労働省『介護保険事業状況報告(令和5年度)』によれば、要支援1の認定者数は102万人、要支援2の認定者数は100万人。 状態が比較的軽度でも、家族の負担が小さいとは限りません。
また、同居による“嫁”への期待が大きすぎると、ケアラー(介護者)自身の生活や心身の健康が脅かされる可能性があります。最近では、地方自治体などによる「ヤングケアラー支援」だけでなく、「家族介護者支援制度」の整備も進められており、介護は“家族の義務”ではなく“選択と制度利用の結果”として考えるべきという意識も広まりつつあります。
加奈子さんは現在、夫と別居しながら家庭内の今後について冷静に話し合いを続けているといいます。
「“嫁だからやって当然”っていう時代じゃないと思うんです。私の人生も、私の体力も、有限なんですよね。誰かの期待を満たすために自分を犠牲にしないって、もっと当たり前になっていいと思います」
高齢者を支えることと、自分の尊厳を守ることは、どちらか一方を選ぶものではありません。「支える側」にも支えが必要であることを、社会全体で認識していく必要があるのかもしれません。
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