(※写真はイメージです/PIXTA)

「贅沢をしているわけではない。なのに、孫への祝い金一つで躊躇してしまう……」こうした生活困窮ではないが、心理的な余裕がないという悩みを抱えるシニア女性が急増しています。かつての「夫は外で働き、妻は専業主婦として家庭を守る」という昭和の標準モデルは、人生100年時代といわれる現代において、特有の年金格差と将来不安という形で影を落としています。本記事では合同会社エミタメの代表を務めるFPの三原由紀氏が、山田和子さん(仮名)の事例から、老後を「耐える時間」から「納得できる時間」へ変えるための、資産との向き合い方を考えます。※相談事例は本人の許諾を得てプライバシーのため一部脚色しています。

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“本当に必要なとき”が訪れるまで

老後の安心は、新しい対策を始めることだけではありません。すでにある資産を把握していないこと自体が、不安を大きくしている場合も少なくありません。一方で、「あるから使う」ではなく、「なんのために、いつ使うか」を考えておくことも大切なのかもしれません。

 

 和子さんはいいます。

 

「全部を我慢する老後じゃなくて、できる範囲で“おばあちゃんらしいこと”ができたら、それでいいのよね。この金貨は、お母さんがいっていた“本当に必要なとき”まで取っておこうと思うの」 

 

初孫の誕生をきっかけに抱いた違和感。それは、これからの老後を考え直すためのサインなのかもしれません。 

 

あなたの通帳や、家の中に眠っているものは、いまどうなっていますか。そして、それを「いつ、なんのために使うか」を、一度考えてみる──それだけでも、見える景色は変わるかもしれません。

 

 

三原 由紀

合同会社エミタメ

代表

 

 

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