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母の認知症が招いた望まぬ母娘の対立
母は2年前に認知症を患い介護施設で暮らす。兄は多額の生前贈与を受け海外在住。Bさんが実家の近くに住み親の世話をしてきた。開業医の父は「財産はすべてBさんに」と遺言書を残して亡くなる。
長年、開業医として地域医療に携わってきた父が亡くなった。父は数多の不動産を所有する資産家でもあった。法定相続人は80代の母と兄と58歳の女性・Bさんだ。
兄は若い頃からお金に糸目を付けずに車や絵画を購入する浪費家。その費用はすべて父に依存していた。父がこれまで兄に与えた金額は、海外留学費用も含め3億円は下らない。若い頃から海外に渡った兄は家族とほぼ没交渉。対してBさんは両親の身の回りの世話や介護も担い、その仲は良好だった。
そんな背景もあり、父はBさんにすべての遺産を相続させたいと考え、母もこれに同意していた。「これまで散々援助してきたのだから、兄も遺留分を侵害したと文句は言わないだろう」と父。そこで生前、その旨を記した公正証書遺言を作成していた。
父の死後、相続の執行人である信託銀行は、相続の開始を相続人に通知する義務がある。執行人が公正証書遺言の内容を伝えると、父の葬儀にも参列しなかった薄情な兄から「待った!」がかかった。


