娘の言葉に、思わず言葉を失った59歳の父
「なんで一言、相談してくれなかったの?」
静かな怒りをにじませながらそう告げたのは、都内で働く会社員・美咲さん(仮名・32歳)。相手は彼女の父・吉田正志さん(仮名・59歳)。穏やかな性格で、長年まじめに勤めてきた会社員です。
正志さんは、母親の遺産相続により、突如として約3,000万円の現金を手にすることになりました。一人息子であった彼は、遺言のとおり単独で全額を相続。すでに自宅もローン完済済みで、年金の見込みも厚く、「これは人生最後のボーナスだ」と感じたといいます。
「家族のために使いたかったんだよ」
正志さんはそう語ります。娘の結婚資金の足しになればと、ブランドバッグや家電をサプライズで送り、自宅のリフォームや高級外車の購入も進めていました。ですが、美咲さんの反応は想像とは真逆だったのです。
「お金の問題って、家族でもちゃんと話し合わなきゃいけないことじゃないですか。贈与になる可能性もあるし、資産のことを娘が初めて知るって…本当にショックでした」
さらに怒りを露わにしたのが、正志さんの妻・和子さん(仮名・56歳)。
「どうしてリフォームや車なんて…老後資金は大丈夫なの? 私たち、あと何十年も生きるのよ」
夫婦で老後の暮らしを計画していた和子さんにとって、数千万円の使い道が“家族の同意なしに決まっていた”という事実は、信頼の揺らぎにつながったといいます。
実際、こうした“善意の出費”が思わぬトラブルを招くことは少なくありません。年間110万円を超える財産を個人間で無償で渡した場合、原則として贈与税の申告が必要になります。
また、不動産や高額な動産の名義変更を伴う場合、贈与税だけでなく登録免許税なども発生し、後から家族が「そんなこと聞いていない」と揉める要因にもなりかねません。
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