〈親の死=収入ゼロ〉時計はロレックスでも“預金残高は7,000円”。“働かない53歳”が「自分には何もなかった」と気づいた“崩壊の朝”

〈親の死=収入ゼロ〉時計はロレックスでも“預金残高は7,000円”。“働かない53歳”が「自分には何もなかった」と気づいた“崩壊の朝”
(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親と同居しながら、実質的に親の年金だけで生活する中高年の子どもたち――。近年、こうした“年金依存型の同居生活”が社会問題として注目されています。総務省『家計調査(2024年)』によれば、無職の高齢夫婦世帯の月間可処分所得は平均22.2万円。それに対し、実支出は約25.6万円とされており、多くの世帯で年金だけでは生活が成り立たない状況です。その年金に頼って暮らす「無職の子世代」が、親の死後に突然収入を失い、生活基盤を一気に崩す――そんなリスクは、決して“他人事”ではありません。

「やっと“社会の入口”に立てた気がします」

「親戚に『働け』と言われても、何をすればいいかも分からなかった。履歴書の書き方すら分からないし、面接に着ていくスーツもなかった」

 

健二さんは、亡き母の後を追うように、孤独と貧困のなかで数週間を過ごしました。頼れる友人もなく、役所に通う以外は、1日中テレビを見るだけの生活。スマートフォン代も払えず、電源が入らなくなったことで、連絡手段も絶たれました。

 

「家にモノはあったけど、“生活”なんてものは、してなかったんだと思います。冷蔵庫にはいつも母が何か入れてくれていたし、自分で動かないから、空っぽになった途端に終わった」

 

その後、健二さんは就労支援プログラム受講を決めました。

 

「情けないですけど、53歳でやっと“社会の入口”に立てた気がします」

 

近年、政府は「8050問題」や「中高年ひきこもり問題」への対策を進めており、地域包括支援センターや自治体福祉課などを通じたアプローチが広がっています。

 

親の年金や財産に頼りきった生活の“終わり”は、往々にして突然やってきます。そして、それは本人の準備不足や社会との断絶によって、より深刻な“崩壊”へとつながってしまうのです。

 

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