(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親にとって、孫の存在は「生きがい」と語られることが少なくありません。一方で、年金生活に入った後は収入が大きく変わり、交際費や食費、光熱費の負担が家計を圧迫するケースもあります。見た目には穏やかな老後でも、内側では「うれしいはずの時間」を手放しで喜べない現実に直面している人もいます。今回は、孫の来訪を断らざるを得なかった72歳女性のケースから、高齢単身世帯の家計の実情を見ていきます。

「ごめんね、今日は無理」母からの電話

「そんなことを言われたのは、初めてでした」

 

そう話すのは、埼玉県在住の会社員・直子さん(仮名・45歳)です。週末、小学生の娘を連れて実家へ行こうと電話したところ、母から意外な言葉が返ってきました。

 

「ごめんね、今日は無理。また今度にしてくれる?」

 

体調が悪いのかと思い理由を聞くと、少し間を置いてから、こう続いたといいます。

 

「今月ちょっと、余裕がなくてね……」

 

母の洋子さん(仮名・72歳)は、数年前に夫を亡くし、現在は持ち家で一人暮らし。収入は老齢基礎年金と老齢厚生年金を合わせて月約19万円です。

 

「これまで孫が来る日は、外食したり、お菓子を用意したりしてくれていました。でも今回は、声のトーンが明らかに違ったんです」

 

後日あらためて話を聞くと、母は家計簿を見せながら打ち明けました。

 

「固定資産税の支払いがあった月でね。そこに電気代も上がって、医療費も重なって……正直、赤字なの」

 

総務省『家計調査(2024年)』によると、高齢単身無職世帯の平均消費支出は月約14.9万円。一方で、税金や社会保険料を除いた平均可処分所得は約12.1万円。毎月赤字となり、貯蓄を取り崩して生活している実態が示されています。

 

洋子さんも例外ではありませんでした。

 

「年金が19万円あっても、手取りで見るとそこから介護保険料や住民税が引かれます。実際に自由に使えるお金は、思ったより少ないんです」

 

さらに、築30年以上の持ち家のため、修繕費も断続的に発生しています。

 

「給湯器が壊れたときは、20万円近く飛びました。“持ち家だから安心”なんて、とても思えません」

 

 \3月20日(金)-22日(日)限定配信/
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