「自分には奇跡が起きてもおかしくない」という思い込み
警視庁が2025年5月に発表したデータによれば、2024年のSNS型投資・ロマンス詐欺は1,271.9億円(前年より816.8億円増)。さらに、1件当たりの被害額は1,242.7万円と非常に高額なのも特徴です。億単位の被害に遭うケースもある上に恋愛感情が絡み、精神的なダメージも大きくなりがちです。
また、民間企業の調査(※)では、結婚や恋愛における「年の差」の意識について、女性は年上の許容範囲が広いのに対して、男性は年下の許容範囲が広く、自身の年齢が上がるほど対象年齢が下がっていくという結果も出ています。
もちろん年の差婚は確実に存在し、すべてのケースが詐欺とは限りません。とはいえ、詐欺師は男性・女性の恋愛傾向などを熟知し、そこを的確に狙います。高橋さんの場合は、それに加えて「若い頃にそれなりに女性にモテた」という自負が、「自分には奇跡の出会いが起きてもおかしくない」という思い込みにつながっていました。
もし孫に指摘されず、相手に求められていたら自分もお金を払ってしまっていたかもしれない。そう振り返る高橋さん。
「まさか自分が、ではありませんでした。自分だからこそ、だったのだと思います」
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