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守秘義務を守れない「口の軽い」富裕層はいない
守秘義務は、信頼の土台です。
「守秘義務って、本当に大切ですよね」
そう言われても、どれだけの人が「自分事」として受け取れるでしょうか。
社会人になると、「秘密だよ」と口頭で交わしていた子どもの頃の約束が、秘密保持契約書(NDA:Non-Disclosure Agreement)という形式に変わります。
けれど、本質は同じで「聞いたことを勝手に話さない」という、ごく基本的な信頼のルールです。これは、ビジネスでは、法的な約束事として守られるべきものです。
富裕層は守秘義務を守れる人が好きです。
私自身、税理士としてのスタートにあたって徹底して学んだのがこの守秘義務でした。
同じ会社にいても、プロジェクト外の人には話さない。親や友人にももちろん話さない。それはただのルールというより、「信頼を守る姿勢」そのものだと感じています。
最近は、起業や副業を始める人も増え、働き方や人間関係も多様化しています。多様なバックグラウンドを持つ人たちが増えている世の中では、守秘義務に対する理解度にばらつきがあるように思います。長く主婦のコミュニティにいた場合や、会社組織で働いていても守秘義務の重要性を知る場面での経験がない場合、ビジネスにおける「話してはいけないこと」がピンとこないこともあるかもしれません。
けれど、信頼関係を築く上で、守秘義務はとても大切な土台です。ビジネスの現場では、「あの人、ちょっと口が軽いんだよね」と言われるだけで、大切なチャンスを逃すこともあります。
私が再生案件で関わる企業の中にも、「当たり前のこと」が徹底できていない現場は少なくありません。守秘義務を軽視して情報が漏れたり、業界のルールが曖昧なまま放置されていたりすると、やがて会社そのものが信頼を失い、衰退していく――そんな事例をたくさん見てきました。守秘義務は信頼関係を築く上で非常に重要な基盤になることを忘れてはいけません。単なる契約や規則ではなく、「信頼される人かどうか」を判断される無言の基準でもあります。
情報を大切に扱う人は、やがて「信頼」という、目に見えない財産を手に入れます。
