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「時間=資産」という明確な感覚を持っている
富裕層は「とにかく判断が速い」という共通点があります。
メールの返信はもちろん、ランチのメニューを決めるのもとにかく速い。「何を食べるか」「どこへ行くか」「誰と会うか」──日常の判断に迷いがありません。基本的に、即決・即行動が習慣になっているのです。
これは単なる性格ではなく、
富裕層が自分の時間を資産とみなす感覚は、専門家の世界で言う「タイムチャージ」に近いでしょう。タイムチャージとは、弁護士や税理士が1時間あたりの単価で報酬を請求する仕組みのことです。専門家にとって「時間=価値」であるように、富裕層もまた「時間=資産」と考え、自分の時間を、誰と何に投じるかを徹底して見極めているのです。
そのため、届くメールも、重要度が高ければすぐに返事をします。逆に重要度の低いものはすぐには返事をしません。これは決して決断が遅いのではなく、「すぐに返信しない」という判断を即座にしているということです。優先順位を徹底的に意識しているのです。
逆に、富が継続しない人ほど時間を軽んじる傾向があります。時間は最も平等に与えられた資源であり、それをどう使うかが富の持続力を大きく左右するのです。
筆者自身、時間に価値を置く富裕層と連絡を取るときは、メールの送信タイミングや文量、文章構成にまで気を配ってきました。彼らは、こちらの「時間の使い方」まで見ています。
たとえば、「目的がよくわからない会議」はもってのほか、「あの人はなぜ会議に出ていたのか?」と問われないようにしなければなりません。そこに座っているだけでは、時間を消費しているだけで何の価値もないのです。最悪の場合、相手の時間を奪ってしまうことにもなりかねません。
では、会議に出て「価値を生む」とはどういうことか。
まず最低条件として、共通言語を理解していなければいけません。ビジネスや業界の言葉がわからなければ、議事録ひとつ正確に残すこともできません。だからこそ学ぶ必要があるのです。新人が議事録を取る役割を任されても、専門用語や背景知識を理解していなければ正しく記録できません。こうした単純作業は、いずれAIに代替されていくでしょう。だからこそ、人間に求められるのは「共通言語を理解した上で、会議に価値を加えられる存在」であることなのです。
さらに富裕層は、お金で時間を買うことに迷いがありません。移動手段は特別な事情がない限り直行便。値段の安さやポイント付与ではなく、移動時間をどれだけ短縮できるかを最優先します。移動で浮いた時間を仕事や家族との時間、学びやリフレッシュにあてる。その姿勢が、さらに富を引き寄せる好循環を生み出しています。「時間を買う」という発想が、富を引き寄せるのです。
■学び1
時間が資産であること、何にどれだけ時間を使うかを意識しましょう。時間の使い方が富の持続力を決めます。また、自分が「時間を投資するに値する存在」と証明するためには、会議にただ参加するだけでは意味がなく、共通言語を理解し、知識と経験をもって会議に貢献する必要があります。
