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「無駄遣いしない」思考は経営にも役立つ
ボールペン1本でも見積もり…経費削減を徹底した堀江貴文さん
無駄遣いをしない感覚を持つべきなのは個人だけでなく、企業もまた然りです。
たとえば、かつてライブドアを率いた堀江貴文さんは経営者時代、経費削減を徹底していたといいます。ボールペン1本でも必ず見積りをとり、少しでも安く購入するスタイルを徹底し「経費は1円でも削減すべきだ」という信念を持っていたといわれています。経費を削減すればその分会社にお金が残り、新たな投資はもちろん、社員の給与に充当することができると考えたのです。
その思考を一般家庭に当てはめてみるとどうでしょうか。たとえば、1か月間コンビニを利用しない生活をしてみる。個人差はあるものの、多くの人がある程度節約に成功できるのではないかと思います。さらにその生活を続けていくと、次第に「コンビニに行かなくても困らない」と思えるようになり、結果として浪費を防ぐことができるでしょう。
浪費しない子を育てる「ひと言」
しかし難しいのは、その感覚を子どもに養わせることです。多くの子どもにとって、好きなもの・欲しいものを買えることは何よりの楽しみだからです。お金が許す限り、欲しいものを欲しいだけ手に入れたいと思うのは、子どもならではの感覚といっても過言ではありません。
しかし、大人になってもその感覚を持ち続けていたとしたらどうでしょうか? 不要でも欲に任せて欲しいだけ購入していては、万年金欠状態に陥ることは明白です。
そこで子どもに教えるべきなのは「買えるだけ買うのではなく、買いたいものだけ買いなさい」ということ。そして、余ったお金は次にまた欲しいものができたときに使いなさいと諭す。つまり無駄遣いを防ぐだけでなく、貯金の概念も持たせることができるというわけです。
節約したお金は「投資」へ…その先に開ける富裕層への道
では、我々大人が無駄遣いをやめ、節約に成功した後にやるべきことは何でしょうか?
そこから得られる余剰金など大した額ではありませんが、たとえば毎日100円でも貯金や投資にまわしてみてください。単純に毎日100円ずつ使わずに貯めていくと、1か月で3000円、1年で3万6000円、それを10年間続ければ36万円になります。このお金を投資にまわし、年間5%とか10%といった運用利回りが得られるとしたら、当然元金以上に増やすことが可能です。
もちろん余剰金のほどには個人差があり、もしかすると1日に300円ないし500円もの無駄遣いをしていたかもしれません。その分を投資にまわすことで、さらに大きな利益を手にすることができますよね? そしてその積み重ねこそ、富裕層の多くが持ち得た「感覚」なのです。
