老後資産の「見せ方」が問われる時代へ
「うちは贅沢はしない、戦後生まれですから。贅沢は敵、って思っているくらい」
妙子さんはそう笑います。
しかしながら、不動産資産を子どもに開示していないことで、急病や介護が必要になった際、相続や遺産分割での混乱が起こるリスクも否めません。
2024年4月からは「相続登記の義務化」が始まり、名義変更を怠ると過料(最大10万円)が課されるようになりました。高齢者にとっては、「相続」「資産開示」「生前整理」も現実的なテーマとなってきています。
年金月25万円、車は軽、でも資産は5億円。そんな家庭が存在するのが、今の日本です。
一方で、「資産があるのに生活保護を申請しづらい」「相続で揉めたくないから隠しておきたい」などの声もあり、高齢者にとっての“資産”とは単なるお金ではなく、“老後の備え”という意識が強いのかもしれません。
必要なのは、贅沢ではなく、「いつ・どこで・どう使うか」という計画と見通し。資産の有無より、“老後の見える化”が、これからの時代には求められていくのかもしれません。
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