ある晩、妻が告げた「とんでもない事実」
「ちょっと話があるの……」
ある晩、夕食を食べ終わった鈴木さんに、深刻な顔で話しかけてきた妻。食卓で向かい合い、差し出された通帳には、わずか350万円しか残っていないと記されていました。
鈴木さんは言葉を失いました。長年働き、節約してきたのに、いったいなぜ? 妻のパート収入も合わせれば、年収はピークで1,000万円近くあったはずです。
65歳で受け取る鈴木さん本人の年金見込みは月15万円、妻は今、月8万円弱の年金を受け取りながら、パートも続けています。
「なんでこんなことになっているんだ……」
鈴木さんは年上の妻を「しっかり者」と信頼していました。自分は仕事で手一杯なのもあり、家計の細かい話はほとんどせずにお任せ。自分は小遣い内でやりくりする日々を続けていました。
しかし、実態は異なっていたのです。子ども2人を私立大学に入れたことで、卒業までは貯蓄がほとんどできない生活。そして、子どもが独立した後には、妻は自分の楽しみや趣味にお金を使い始めていました。
