たった一度の“過ち”がすべてを奪った…50代で年収1,500万円だったエリートが〈年金15万円・貯金0円〉、むごい老後を送るワケ。「メガバンカーとしての自分が死んだ日」【FPが解説】

たった一度の“過ち”がすべてを奪った…50代で年収1,500万円だったエリートが〈年金15万円・貯金0円〉、むごい老後を送るワケ。「メガバンカーとしての自分が死んだ日」【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

年収1,000万円超のエリートでも、生活水準の高さゆえに手元の現金がない――。そんな「高所得貧乏」の焦りが、理性のタガを外してしまうことがあります。目の前に落ちている「確実に儲かる情報」。ほんの出来心で拾ったその“当たりくじ”が、築き上げた人生すべてを吹き飛ばす爆弾だったとしたら……。FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が佐伯さん(仮名)の事例を紹介。誰の心にも潜む「魔が差す瞬間」の恐怖と、その末路をみていきましょう。※本記事は実話をベースに構成していますが、プライバシー保護のため、個人名や団体名、具体的な状況の一部を変更しています。

インサイダーのリスクを抱える職場

銀行・証券に勤める人は、企業の経営戦略・M&A情報など、未公表の“極秘情報”に日常的に触れる機会が多く、金融業界では取引制限が非常に厳しくなっています。また、一般の上場企業に勤務する人も、日ごろから社外秘の未公開情報に触れることもあります。

 

本人はもちろん、その情報をもとに家族や友人が株を買った場合でも、インサイダーとなる可能性があります。たとえば、居酒屋で隣の席で漏れ聞いた未公開情報をもとに第三者が取引した場合でも、インサイダー取引が成立することがあるほど、その認定は厳格です。

 

2000年代には、堀江貴文氏(ライブドア)や村上ファンドの村上世彰氏の事件で、インサイダー取引が世間の注目を集めました。堀江氏と村上氏のやりとりがインサイダーにあたるかどうかについては、いまもなお、疑問視されていますが、インサイダー取引には厳しい罰則があります。

 

佐伯さんのように、慢心や一瞬の気の緩みから、想像以上に大きなものを失うことがあるのです。

 

証券取引等監視委員会が公表する、令和5(2023)年度におけるインサイダー取引に関する「課徴金納付命令勧告件数」は 13件(7事案)。発覚している件数は少ないものの毎年発生しており、金融機関の社員が関係している事件もあります。逮捕に至らない行政処分のケースであっても、社会的制裁は甚大です。

 

ほんの一瞬、「魔が差した」だけで、エリートの地位も、お金も、家族も失ってしまうことも。そして、その代償は一生続きます。どれほど優秀であっても、自分のなかにある“欲”や“油断”を律し続ける必要がありますね。
 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

ファイナンシャルプランナー

 

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※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。

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