ペットを通して見えた“家族のつながり”
「ハルメク 生きかた上手研究所」が、50~83歳の女性581名を対象に行った「ペットに関する調査」によると、犬猫にかかる月平均費用は17,985円(犬20,603円、猫13,980円)でした。ペットの食・フードにかかる月平均費用は猫は7,312円、保険代も含めた医療費は3,158円という結果に。
彩夏さんによると、2匹分の保険料は約7,000円。そのほかフード代やペットシート代などを合わせると1万2,000円ほどです。改めて猫にかかる費用を見直した彩夏さん夫婦と裕子さん。「フードも定期便にすればお安くなるし、保険も同じ保障で5,000円ほどにおさえられるものを見つけました」
裕子さんは、今回の出来事をきっかけに、娘との距離感を見直したといいます。
「猫のことを通して、娘の疲れに気づけた。あの子が無理をしすぎないように、私もできる範囲で支えたい」
裕子さんは、いつものようにキャットフードを手に取りながら、2匹の頭を優しく撫でました。
一方、彩夏さんは「母も頑張るとは言ってくれましたが、そうは言っても高齢者で母も猫も何が起こるかわかりません。もし母に何かあった場合は猫を引き取って、私が責任を持ってするつもりです。夫も同じ意見です」と話します。
今回の出来事を通して、彩夏さんは“完璧でなくていい”ということを少しずつ学びつつあります。夫とも、家事の分担を見直したり、すぐにSOSを出したりすることを話し合いました。そして何より「完璧を求めすぎない」ことを確認しあいました。
「母も頑張っている。私もできることを、できる範囲で」猫たちの穏やかな寝息が、そんな母娘のこれからをやさしく見守っているようでした。
[参考資料]
ハルメク 生きかた上手研究所「ペットに関する調査」
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