頭皮を「清潔」に保つことが発毛には必要
ハゲをなおすために取り入れたいことはいろいろありますが、なかでも発毛に必須なのは、頭皮を清潔に保つこと。
そのためには、よいシャンプーを選ぶことが第一歩です。
前にも少し触れましたが、私は今度、自社開発しているシャンプーをリニューアルするにあたって、それだけでも発毛を促す作用があるものを、開発してもらおうと思っています。
とはいえ、シャンプーに期待すべき第一の役割は、発毛に必要な「清潔な頭皮」にすることです。具体的には、毛穴がふさがれないように皮脂をしっかり取り、毛根がダメージを受けないようにすることです。
シャンプーで頭皮の状態を整え、そのうえで、薬やほかの方法も取り入れるのが効果的だと思います。
言うまでもありませんが、毎日、髪をシャンプーすることは基本中の基本。頭を脂だらけにしておいたら、生えるモノも生えないと思ってください。
「ヘア サイクル」が短くなったら・・・
頭が薄くなる理由を、みなさんはよく考えたことがあるでしょうか。
髪の毛は、フサフサの人でも、常に抜けたり生えたりしながら、一定の量を保っています。
1本1本の毛髪の寿命は、一般的に4~6年。その多くは、髪が伸び続ける「成長期」で、最後の最後に、髪の成長にブレーキのかかる「退行期」と、完全に成長が止まって脱毛するまでの「休止期」がきます。
【図表】
通常、退行期は2~3週間、休止期は3~4カ月ぐらいです。
退行期、休止期は、1本の髪が役目を終えるタイミングですが、それは、毛根の奥で、次に生えてくる新しい髪が準備される時期でもあります。休止期の髪は、その新しい髪に押し出されるようにして、抜け落ちていくのです。
この成長期、退行期、休止期の連続を「ヘア サイクル」と言うのですが、ハゲる男の場合、このサイクルが、がぜん短くなっています。しかも、退行期と休止期の長さはあまり変わらないのに、成長期だけが、1年とか数カ月といった長さまで、極端に短縮してしまうのです。
これを“抜けるサイクル”“生えるサイクル”と言い換えれば、抜けるサイクルは変わらないのに、生えるサイクルだけが短くなってしまうということ。すると、髪の需要に供給が追いつかなくなってしまいます。
つまり、抜ける量に対して、生える量が追いつかなくなると、どんどん薄毛になっていき、しまいにはツルツルになってしまうのです。
だから、髪の毛を増やすには、まず、さっさと抜けてしまっているヤツらに、ちゃんと成長し続けてくれるように、言い聞かせなければいけません。
そのためにも、まずは頭皮を清潔に保つこと。不潔な頭皮は、枯れた土壌みたいなもので、生えてくる髪の質が悪く、すぐにダメになってしまいます。
「おい、長もちしてがんばれ!」と、1本1本の髪にメッセージを送るのが、シャンプーの役割だと思うのです。