「細いなあ」と感じるようになったら、危険信号
健康な髪の毛なら、7~8年は生えていてくれます。これは、抜けたのをよく見ると、太くてしっかりしている毛です。
ところが、髪が薄くなっている男の場合は、1本1本の毛が細い。髪質が弱いので、たとえば半年とか3カ月とかで抜けていってしまいます。
抜けた髪の毛を見て、「細いなあ」と感じるようになったら、危険信号です。細い髪の毛ばかりになると、やはり薄く見えますし、それはすぐに抜けるヘタレな毛だということを意味しています。
ハゲ頭に、産毛のような毛が生えている人って、よくいますよね。生えていても見えないという、透明人間のような毛ですが、あれはそんなに長く育たないのです。
本来なら太く成長して4~6年もってくれるはずの髪が、なぜ細々としか伸びず、1年ももたずに脱落していくのか。
それは、実は髪の育つ場所である毛根自体が萎縮して、小さくなってしまっているからです。
毛髪の本当の意味での根っこである「毛球」
この毛根という言葉、私も意外と適当に使ってしまうのですが、厳密にいうと、「毛球」と呼ばれる部分が、みなさんが一般にイメージしている毛根に当たります。
毛根というのは、正しくは、髪の毛が頭皮に埋まって見えなくなっている部分全体で、そのいちばん根元は「毛球」というふくらみになっています。
これが、毛髪の本当の意味での根っこです。
ちなみに、毛根を包んでいる毛穴のことを「毛包」というので、これも毛根や毛球とよく混同されています。
髪の毛の根っこである毛球の先端には、「毛乳頭」という組織があって、毛髪のもとになる「毛母細胞」という細胞に包まれています。そして、毛乳頭が、毛母細胞の成長を促したり、止めたりして、ヘアサイクルをつくり出しているのです。