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「理想」はなくても、「誇り」は手に入る
筆者は若い頃、医師という職業に対して強い使命感を抱いていたわけではなかった。尊敬される職業という漠然としたイメージだった。それでも、現場に出て、人と向き合い、失敗し、苦しみ、そしてまた立ち上がる――そんな経験を重ねるなかで、少しずつ「医師としてどうあるべきか」という問いに、自分なりの答えを見つけていった。
最初から理想像を持っている必要などない。むしろ、大切なのは、目の前の現実から逃げずに、一つひとつの経験に誠実に向き合っていくことだ。理不尽さに悩み、自分の無力さに落ち込み、それでも患者と向き合うことをやめなかった――そうやって筆者は、医師としての覚悟を、あとから育ててこられたのである。
人を喜ばせたい、人の笑顔を見たい一心だった。人は、変われる。たとえ出発点に高尚な志がなかったとしても、歩み続けるなかで、自分なりの使命や信念を見つけていける。お金にはならない。けれど、お金に代えられない多くのものを手に入れたはずだ。
先に述べたとおり、毎日が多くの患者を診る連続である。外科医と違って手術がないので毎日外来か入院か検査である。誰でも、「嫌になるくらい」患者を診ていると自分を見失う。そうした毎日のなかで、自分が見いだした新しい発見や患者の喜ぶ笑顔こそがエネルギーになっていた。特に前者は学会での発表や論文にするという行為である。知的欲望を満たしてくれる大切な営みである。何より同じ志を持つ仲間がいることが大切である。
働きたい場所かどうかは施設の働きやすさや支援体制、上司を含めた周りのスタッフの人間的魅力が決め手となると思う。チームを作れるかどうかでリーダーとしての手腕を問われるわけである。筆者は次のリーダーを決めるとき、人がついてくるかどうかで決めることにしている。病院に医師が集まらないのは何かが不足しているはずだ。
仲間がいるかどうかは大切だ。診断や治療は一人では自信が持てない。いくらガイドラインがあっても、細かなところで聞きたいことは多い。何より、休みを取ったり夜間休日のことを考えたりしていると、同じ専門家としての仲間がいるかどうかが重要になってくる。
医師は人間的にも成長しなくてはならない。さまざまな人たちと接して多少のことなら分かるようになっていればこれも役に立つ。世の中を知り、人の苦しみや思いを理解するためにも、いろいろな遊びだって大切である。忙しいなかにもワークライフバランスをやりくりする術はある。
小林 修三
医師
日本腎臓財団 理事
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