(※写真はイメージです/PIXTA)

親が亡くなった後、遺品整理を進めていくと、生前は知らなかった一面にふと出会うことがあります。それは趣味かもしれませんし、古い手紙、交友関係、意外な預貯金や契約など、予想もしなかった“痕跡”に思わず言葉を失うことも。特に、衣類や身の回り品が詰まったクローゼットは、最期まで生活していた空間と直結している分、故人の人生や思いが色濃く残ります。

“隠し財産”がもたらす感情の揺れ

「タンス預金」は家族に見つけてもらえないと、そのまま“なかったこと”になるリスクもあるため、本来であれば生前に伝えておくのが望ましいとされています。

 

今回のように、自宅から多額の現金が見つかったケースでは、家族にとって“ありがたい発見”である一方、「なぜ言ってくれなかったのか」「もっとゆとりある生活を送ってほしかった」など、複雑な感情が入り混じることも少なくありません。

 

志保さんも、封筒を数えていた途中で、ふと手が止まり、涙があふれてきたといいます。

 

「嬉しいような、悲しいような…。きっと母は、私に迷惑をかけたくない一心で、頑張ってお金を貯めていたんだと思います。でも、そんなふうに頑張らせてしまっていたことが、申し訳なくもあって」

 

志保さんは、見つかった現金の一部を、母が愛用していた仏壇の新調や、お墓の整備に使う予定です。

 

「残りは、母の名前で寄付するか、私がしっかり受け継いで、大事に使わせてもらおうと思っています。四十九日が終わったら、ちゃんとお礼を言います。『ありがとう』って」

 

亡き人の想いが詰まった“封筒の中身”は、ただの現金ではなく、静かな愛情の証だったのかもしれません。

 

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