大金を手にしたとき、本当に考えるべきこと
退職金、保険金、実家売却、生前贈与など。「みたことのない大金」を目にする機会は、案外誰にでも訪れる可能性があります。そしてそのお金を前にすると、冷静でいられる人は少ないようです。
大事なことは、「できること」より、「自分の人生にとって必要なこと」を先に考えることです。
・人生の自分軸を自分で理解しているか
・自分にとって必要な金額はいくらか
・いつ、どのように使いたいのか
・誰と共有し、どう管理していくのが長く続けられるのか
「自分の人生にとって必要なこと」を明確にいえる人ほど、お金に振り回されにくく、お金を上手に活用することができます。
お金は「稼ぐより、守るほうが難しい」
Aさん夫婦は、資産の多くを失いました。しかし、すべてを失ったわけではありません。夫婦は生活を立て直し、再び年金の範囲で暮らす日々に戻りました。
「贅沢はなくなったけど、“私たちのペース”は守れたの。それが一番大事だったと思うの」とBさんは話します。
突然の大金は、人を舞い上がらせ、不安にさせ、冷静さを奪うこともあります。ですが、その出来事は同時に、「私たちにとって本当の安心とはなにか」を考えるきっかけにもなるものです。
Aさんはいま、こう語ります。
「もうファーストクラスじゃなくていい。年1回でいいから、あのとき見た夕陽をまたみにいきたい」
“お金の安心”とは、派手さではなく、「自分でわかる」という感覚が手元にあることなのかもしれません。
内田 英子
FPオフィスツクル代表
ファイナンシャルプランナー
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