(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親と、経済的に自立していない子どもが同居し続ける——。そんな“親子依存”のケースが、じわじわと増加しています。背景には、非正規雇用の拡大や中高年の就労難、親の孤立回避などさまざまな要因がありますが、両者の関係性が長く続くほど、「どちらも身動きが取れなくなる」事態に陥ることもあるのです。

「これが私たちの“家族の終わり方”なのかもしれません」

生活が苦しくなれば、生活保護などの公的支援を受ける選択肢もありますが、同居の親子の場合、原則として「世帯単位」で審査されます。つまり、子どもが収入ゼロでも、親に年金や資産がある場合、「生活保護の対象にはならない」というケースが多く、制度の網にかからない「グレーゾーンの家庭」が少なくないのです。

 

また、親が亡くなった後、残された子どもが自立できず、「相続問題」「住まい喪失」「孤立死」などの二次問題が表面化する例も報告されています。

 

「娘に出て行けなんて、今さら言えませんよ。でも、私たちの老後が“娘のために削られていく”ような感覚があって…。少しずつ、夫婦の間でも疲れが出てきています」

 

和子さんは、淡々とそう語りました。

 

「家族って、助け合うものだと思ってきました。でも、助けても助けても、先が見えない。これが“私たちの家族の終わり方”なのかもしれません」

 

親が子を支えることは悪ではありません。しかし、支え続けることで「自立の機会を奪う」ことにもなりかねません。

 

親が高齢になったとき、誰が親を支えるのか。親が亡くなったあと、子はどうやって暮らすのか。「今の支援」は、「将来の共倒れ」につながる可能性もはらんでいます。

 

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